第2回はi-works1.0について。
まだパンフレットなどでご覧いただいたことがない方の為にご紹介したいと思います。
i-worksとは伊礼さんが培ってこられた設計技術が「標準化」された家づくり。
標準化するということは、決してつまらない単純作業などではなく、ある特定の人しかできなかったことを誰にでもできる仕組みをつくること。
オリジナルでゼロからプランをするのではなく、積み重ねた経験の上にプランが決まっています。
品質を極限まで高めた標準化された住宅です。
標準化は「誰にとっても心地良い住まい」を生み出すだけでなく、設計費や部材費とった「コスト面」でも大きな貢献があります。
削減された設計費や手間費を家具や植栽といった暮らしを豊かに彩るパーツに充てることができ、最終的にはそこで生活する人々が質の高い暮らしを送ることに成功しています。
伊礼さんとOMソーラーと地域工務店で、品質の高い標準化された住まいを、ちょっと頑張れば手の届く価格で提供しているのがこのi-worksです。
プランは4間角の7272mm×7272mmの真四角のプランで4~5人家族がぴったり住むことのできる家です。
広すぎず狭すぎず、日本人の住まい方に合った住宅になります。
田の字型の簡単な構成なので、敷地条件や方角に合わせてプランを反転させたりすることができます。
ただしこれが建つには敷地間口が10mは必要になるため、これが都心部では結構難しい・・・
2013年、つくばにモデルハウスが完成し、i-works projectに参画するソーラーコムもこれまで何度も視察に行かせていただきました。
伊礼さんの歴史をたどっていくと、20年以上前から地域工務店とともに質を落とさず省力化を行い、標準化に取り組まれてこられた積み重ねを感じられます。
そして2018年6月、ソーラーコム施工で、豊中にi-worksタウンとしてi-works1.0の連棟が誕生し、2019年3月現在で80組以上の方々にご見学をいただき大変なご好評をいただきました。
i-worksの面白いところは、伊礼さんの監修の元、仕上げ材の自由度が高いというところ。
例えば塗り壁ひとつにしても、漆喰仕上げ、ヴィーナスコート仕上げ、中霧島壁仕上げなどなど・・・
部屋の雰囲気が全く異なるのが全国のi-worksを見比べても見て取れます。
ソーラーコムのi-worksは土佐和紙仕上げを採用しました。
オーナー様の特殊事情により、他に例を見ない対面キッチンとしたところも珍しいプランです。(通常はリビングダイニングを広く取れる壁付けキッチン)
外観の仕上げはZig(ジグ)と名付けられた伊礼さん開発の美しいガルバリウム鋼板、またはそとん壁の塗り壁です。
庇や軒裏は木板貼りで仕上げ、伊礼カラーで塗られたコントラストが道行くご近所さんを魅了しています。
軒を低く抑えることで重心がぐっと下がり、どっしりとした落ち着きのあるフォルムとなっています。
「フォルム」を大切にされる伊礼さん。
その軒の出は1.8mと深い深い「雨端(あまはじ)=軒下」になっていて、伊礼さんの代名詞である大きく美しい開口部を通して外部とゆるやか~に繋がることができる恵みの空間となっています。
(何度も登場する表現。内と外をゆるやかに繋ぐ、そして仕切りが曖昧になるような中間的な空間。ここが豊かである、と。)
今回はi-works1.0の基本的なご紹介でした。
★次回、第3回「i-works2.0」 小さい家は ”狭い家” ではない!