最近「築古」の建替え相談が増えてきました。
「とにかくすきま風が多くて廊下が寒いんです…」
住まい手の一番の願いは暖かい家。
戸建て住まいの方もマンション住まいの方も、暖房を使うリビング・ダイニングだけが暖かくて、廊下・トイレ・脱衣場が寒い思いをされていると思います。
【悪循環のパターン】
▼居間だけ局所で暖める
↓
▼部屋ごとに温度差ができる
↓
▼次第に結露も起こる
(問題は壁の中がびちゃびちゃになること)
↓
▼体感は温度差で不快に、身体は血流、空気とも不健康に
築古の家は、すきま風が多すぎて皮肉にも結露しないだけで、
そもそもの体感でかなり過酷な環境で暮らされていてるはずです。
これを設備ややみくもな予算に頼らずに
建物全体で解決してあげると、真に快適な暮らしができるようになります。
人の五感が気持ちいと思える素材を使います。
具体的には、床・壁・天井に自然素材を。
予算をかけずとも、エコクロスや和紙などの安価できるからだに優しい素材をチョイスしていきます。すると一気に湿度、香り、肌触り、目の安らぎが変わっていきます。
無垢の木を現しにして構造材をそのまま化粧とする『陽の木の家』は、予算をかけずにこれらを網羅していきます。
窓の結露もホコリと汚れを巻き込んでカビ・ダニの原因となっていきますが、結露の一番の問題は壁の中にあります。
窓が結露するのと同様に壁の中は多くの湿気を含んでそれを断熱材が吸ってしまうのです。
世の中で使われている大半の断熱材は、年数をかけて何度も何度も湿気を吸ってしまうと元の性能が維持できなくなってしまいます。
そこで壁の中に「自分で呼吸をする」素材を選ぶと、年十年経っても暖かく涼しい家を保ってくれるようになるのです。
やみくもに窓のグレードを上げ、設備機器に頼って断熱気密の性能値を競ってしまうと大きな落とし穴があります。
人が呼吸をすればするほど空気は汚れ、換気能力が高気密高断熱に追い付いていないと魔法瓶のような状態いなり、結果空気の質が低下、不健康な家に直結してしまいます。
世の中にあるモデルハウス宿泊体験や知り合いの新築などに行って長時間滞在すると…
「頭痛がひどい」
「新築の臭いに耐えられない」
「くしゃみ、鼻水、咳が止まらない」など
これこそが健康被害が出ている証拠なのです。
これは、家具も含めた工業製品が多すぎること、高気密高断熱に頼りすぎていること、そして本項目の、空気がデザインされていないことが原因です。全館空調なら、吹抜け、階段を使って空気を動かしてあげることができます。同時に換気の道も作ってあげる。
ここでも換気の設備にやみくもに予算をかけるのではなく、建物計画全体でデザインすれば、空気の質はいつも新鮮なままなのです。
こうして丁寧につくった木の家、冬暖かく、夏涼しいこの心地よさが、長持ちするのかどうか、ここが量産系のメーカーが見落とす一番肝心なところです。
耐震も断熱も、性能を上げること、一見強く快適に見える家はいくらでもあります。予算をかければかけるだけいくらでも上げられて当然です。
展示場や見学会、モデルハウスではまったく説明もされず、皆さんが気が付くはずもないのです。建築素人の方にとってそれに気づける方はどれだけ家づくりの勉強を重ねられた方でも中々いません。
限られた予算の中でどのポイントを押さえて、デザイン・性能・便利さ・価格の4つをコントロールしていく。そして私たちはその心地よさが長続きするようにもっとも力を入れています。
ソーラーコムの家づくり勉強会では、そういった価値基準を「心地いい家が長持ちするかどうか」に置いてその判断基準をお教えするような会にしていますので、今建てることを考えている方はもちろん、この先のリフォーム・建替えを考える方は必聴の内容です。
それを実地で形にして体感いただけるのが、陽の木の家、i-worksの見学会です。
今週末は大阪の高槻市で陽の木の家の完成見学会がありますので、
その空気の質、温かさを体感しにお越しください。