1年経ったi-works住まい手様宅をお客様と一緒に拝見してきました。
暮らしの様子、見学の様子を複数回に分けて投稿しています。
第7回は「雨が似合うi-works、雨が好きになる」です。
梅雨時だった見学で感じたことは、軒の深く出た日本家屋は雨がとてもよく似合うということです。
通常、雨の日の見学は足早に部屋の中へご案内するのですが、まず向かった先は軒先の縁側でした。
傘を差したまま、砂利道と雨音を感じつつ縁側に腰掛けます。
この家ではデッキよりも少し軒を深く出しているので、傘を畳んで腰掛けると雨に濡れることもなく縁側で過ごすことができます。
この家では軒にはあえて雨樋はつけませんでした。
予算面の工夫でもありましたが、雨粒のしとしとが感じられる家もいいのではと相談の上で決まりました。
緑に雨粒があたってデッキが少し濡れるということでしたが、それもまた風情として捉えることができるのも、家と暮らしのゆとりからくる感情なのだと思います。
春・秋であれば雨の日でも窓を全開にして、縁側と居間をつなげれば室内も一段と広く感じることができます。
そこで問題になるのはいつも湿気なのですが、床・壁・天井の自然素材が調湿をし、壁の中も呼吸する断熱材を使うことで年中さらさらしています。
マンションや湿度デザインされていない家なら湿度はいつも70~80%まで上昇してしまいます。その湿度を下げようとエアコンをガンガン動かしたり、手入れがまともにできない除湿器を置いたりしても、1台では追い付きませんし、温度・湿度ともに他の部屋との差ができて結局不快に感じてしまうのです。雨の日でも縁側を開放したくなるような室内環境であることがとても重要だと感じました。
雨音が楽しみになるというのは、心が豊かである証拠です。
雨が降ると皆さんの心はどうですか?
雨が降るたびにこんなことを思っていたとしたら・・・
「出かけるのが億劫」「傘をさすのがめんどくさい」「洗濯が乾かない」「髪型が決まらない」「ジメジメして気持ち悪い」「カビが心配」「空とともに気分が暗くなる」
いい住まいを旨とすれば、雨もいい方向に転じます。
「雨音が意外と癒しになるんだよね」「家の中がとてもサラサラしているね」「無垢材ってほんとにありがたいよね」「室内干しをしても全然臭くないよね」「雨の縁側でお茶でもしようか」「緑と雨粒を写真で撮ってみようか」「外物置や玄関収納で雨具がスッキリしたね」「カタツムリでもいないかな~」
こんな風に穏やかに暮らしたいですね。
雨が似合う家、i-works1.0
全館空調が体感できない梅雨時も実は見ごろになります。
次回、第8回は「仕事をセミリタイアしたくなるほど家が好きに」です。
伊礼さんのお話で分かるi-worksの設計作法と実際の建て方 勉強会