1年経ったi-works住まい手様宅をお客様と一緒に拝見してきました。
暮らしぶりやi-worksのことを全12回で投稿しています。
i-worksでの住み心地、暮らしぶり、設計作法について解説してきたこのシリーズもいよいよ最終回。今回は住まい手が唯一後悔していることです。
この住まい手様は快適なi-worksとなるよう当初から「出来る限りを標準通りに建てたい」ということを口にされていました。とはいえ、決められた標準を守っていくには相応の予算が必要であることも事実です。時にはソフト面で変更を吟味して工夫した部分もあります。
変更が必要な理由は例えばこのようなことです。
変更も大成功で実際にはとても満足して暮らしておられます。
しかしその中で1年住んでみて、唯一後悔していることがあると伺いました。
それは、お風呂と洗面の仕様です。i-worksでは専用のハーフユニットバスという、壁・天井が木製、バスタブ・床がユニット既製品の仕様なのですが、これが中々のお値段になります。ここをフルユニットバスに変更することで大きな予算削減ができるため、選ばれる方が多く、この住まい手様もそのようにされました。
住まい手様は、「たとえ増額になったとしても、お風呂と洗面脱衣場を標準通りに木製で仕上げればよかった」とおしゃっていました。やはり自然素材か工業製品かは住んでからの五感に響く心地よさが違うのだと感じます。特に住んでみてわかるところなのでしょう。確かに数十万、仕上げによっては100万工事となりますが、残りの40年50年を思うと月1000~2000円程度です。最後の最後で後悔を残さないための考え方を持ち合わせていてもいいのかもしれません。
「変更したいという希望を一旦冷静に判断し、標準通りでやっぱりよかった」と感じる部分があるように、伊礼さんが実績に基づき「これがいい」と設計された規格を変更すると「変えなければよかった」と思うこともあって当然なのだと思います。
建具も造作となることで、壁と天井の板貼り(ヒノキやサワラなど)の連続した空間が、1坪とは思わせないほど広がりあるものになっているのが良く分かります。
いつかお風呂と洗面のリフォームをしましょう、とお約束をしてこの日はお開きとなりました。
いかがでしたでしょうか。
これまで全12回でi-worksの住まい手のリアルなお話を見学者さん目線やソーラーコムの経験も交えてお話してきました。
ここ1年、i-worksの問い合わせや、見学希望をたくさんいただいていますが、やはり価格面や敷地条件、希望の間取りに合わないなど、色々な理由で断念される方がおられます。
i-worksの建て方や計画の仕方、そもそもi-worksとは何なのかを勉強するセミナーも用意していますので、いつでもお問合せください。
伊礼さんのお話で分かるi-worksの設計作法と実際の建て方 勉強会