池田市、完成見学会前の「陽の木の家」。
大きく持ち出した玄関庇、そとん壁、格子の造作建具が素朴でなんだか落ち着きがあります。
外に向けて自然素材を使い、元々そこに建っていたような趣ある建物に仕上がりました。
周りの建物に比べ、高さは低く、小さく、かわいらしさすら感じます。
北面道路ということもありますが、窓の数を減らし、顔となる引戸を製作する。これだけで街の景観も良くなるし、新築っぽくない新築とも言えます。
この建具は玄関ドアではなく、一歩手前に設けた風除室の引戸。
中に入ると溜まりになっていて、かなりのお役立ちスペースになってきます。
格子にガラスを仕込んだ引戸を開けてみると・・・
建具吊り込み前ですが、土間収納スペースが見えます。
ここには、お施主様のアウトドア用品他、家の中をスッキリさせるように色々なものを一気に仕舞えるようになっています。
背の高いものも、雨具も、工具も。定番のアイアンの傘掛けも見えますね。
最近家づくり相談に来られた別のお客様も「1日外出した上着・コートを家の中のクローゼットにそのまま仕舞いたくない」ということをおっしゃっていました。
このような土間スペースがあると、花粉・黄砂・ウイルスを払って家に入ることができます。
ここにお湯の出る手洗いを付けてもきっとおもしろいです。
たとえ家の中がたとえ小さくなってもここがあることでとても安心感のある暮らしができると確信していることでしょう。ここに身を置くだけでお施主様の思いが伝わってきました。
家の中に冬の冷たい風・夏の蒸し暑い熱気を入れないために、デパートの二重扉と同じ役割にしておくことはソーラーコム設計の基本となっています。
この家の場合には、いつもの玄関兼風除室ではなく、その一歩手前の土間収納風除室にしているのですが、昨年も同じような仕様にされた住まい手様がおられました。2020年完成の吹田市の「陽の木の家」です。
ここでは収納等はとらず風よけと花粉を払うという機能に限定しましたが、やはり気持ち的にもとても落ち着きます。
話を戻して、今回の家は2階リビングということで1階に寝室・トイレ・家族のクローゼットを持ってきました。出入りのたびに冷気が入ってくるような玄関付近にしないための大切な空間です。どこにいても暖かい全館空調と風除室という強い味方ができました。
この便利土間のように囲まれた安心できる空間があると、毎日ワクワクでいっぱいです。
雨具・アウトドア用品・ベビーカー・自転車、いつでも雨に濡れずに取り出せて、防犯上も安心、機能と意匠がセットになった風除室土間のご紹介でした。
この風除室土間が見られる見学会は池田市、25坪の家、1/29(土)からです。