池田市で開催中、25坪の小さな「陽の木の家」。
完成見学会、第一週目にお施主様ご家族が来てくださいました。
工事中は終盤まで杉の床を覆うように養生がされています。よってこの完成見学会で初めて木の家らしさに触れるというお施主様がとても多いのです。
収納を兼ねている土間風除室です。
趣味のキャンプ道具、雨具にコート、自転車や工具、雨に濡れず鍵もかかる。花粉・黄砂もここで払って家の中に入ることができます。
洗い出し土間と製作格子の引き戸がからは手作りの家が感じられ、いつも出入りが楽しくなります。
玄関に入ると祖父母様の思い入れある一枚板が式台に生まれ変わっています。
とても重厚感もあり、新しい杉の床板にも馴染んでいます。
いつも「いってらっしゃい。おかえり。」のたびに温かな気持ちになりますね。
ご家族も見学者様も驚かれたのが、1階の暖かさ。
多くの日本の家づくりでは2階リビングの際は、水回りや寝室がある1階がどうしても冷えてしまいがちです。そこで高い建物性能に加えた全館空調で、部屋の温度差のない環境にしています。真冬でも毛布は必要なくなったとの住まい手OBさんがおられるように、この家でもそうなるといいなと感じます。
廊下、ウォークイン、トイレなど冷える場所でも床吹き出し口からじんわり暖かい空気が吹き上がってきています。
初めてお目見えする木の床。「床の養生が取れて初めて見るんですよね」とご主人。作り手としても嬉しい瞬間です。
蜜蝋ワックスがかけられとてもしっとりしていて気持ちがいいです。
お施主様、見学者様の小さなお子さんがとてもご機嫌に床に触れていたのが印象的です。
2階は縦長形状の敷地の定番で、対面キッチン。安心して子育てができますね。お子さんが大きくなったあとも、コミュニケーションを取りながらキッチンに立つことができます。
背部には水回りの家事動線が固められ、大きな時短に貢献してくれるでしょう。
引き出したっぷりの造作されたカップボードは撮影後また後日公開いたします。
ご家族が一番こだわった素敵な場所を紹介します。
畳敷きの小屋裏空間です。
当初子どもスペースとして計画されていましたが、そのあまりの居心地の良さに自分たち夫婦やみんなで使いたい場所になったというご感想をいただきました。
お喜びいただく姿を見て、テレワーク・読書・お昼寝・読み聞かせ・晩酌・ティータイム・室内キャンプ、色々な過ごし方を想像してしまいました。
見学者様も一番滞在時間の長い場所だったのがとても印象的です。
本能的なもので、やはり小さな空間は可愛くて、落ち着きがあって、籠りたくなる、人間の本能が安らぐ何かがあるようです。
こういった空間は照明もさらに少なめにするといいですね。
「影も灯りのひとつ。」建築家の吉村順三さんの言われた言葉です。同じく灯りを絞る設計をされる、伊礼さんからも「i-works」を学んで本当によかったと感じます。
住まい手様はこれからどんなチェアを購入しようかとても楽しみにカタログをご覧になっていました。
第一週目は色々な進捗状況の方とお会いできとても楽しかったです。
・どんな家に住みたいかを設計ツールでイメージしながら、これから土地探しに入る方
・i-worksや伊礼さんがお好きで、その作法をどう採り入れていくかを考えたい方
・2間間口の狭小地という似た条件の土地をお持ちだった方
などなど、第二週目もワクワクしています。
2~3年ぶりにソーラーコムの発行する読み物「たんぽぽ通信」がこの池田の完成を機に復活予定です。
ソーラーコムに問い合わせをしていただいた方には皆さまお送りします。
この家とお施主様のストーリーを掲載予定ですので、お楽しみに。