設計中のお施主様を豊中の住まい手様宅へご案内しました。昨年の12月にお引渡しをした平屋の二世帯の家。後編をご紹介します。
前編もご覧になる方はこちらから
前編はこのようなことを写真付きで紹介していますので参考にしてみてください。
・無垢の木の気持ちよさ
・大きな窓LWのこと
・そとん壁、造作庇のこと
・木の家に合う家具のこと
・キッチンのこと
・空気をデザインすること
・収納のこと
この家には中霧島壁を採用いただいていますが、見学者様にも憧れがあるということで、じっくりご覧いただきました。
調湿効果はもちろん、外壁のそとん壁同様、左官特有の柔らかな風合いで見ても触れても癒されます。
無垢の木の現し、中霧島壁によって家の中の生活臭は感じられず、木の香りが漂っています。室温管理と同じくらい湿度管理が大切ですが、「陽の木の家」は空気がとてもさらっとしていて、来客も帰りたくなくなるほど居心地がいいのが特徴です。標準仕様のエコクロスと和紙からの増額が気になる方は中霧島壁ライトがおすすめです。
池田のかわいい家の小屋裏がそうであったように(池田の25坪の小さなかわいい家 完成写真)、木の現しの勾配天井ロフトは趣味空間・書斎としていつもワクワクします。
住まい手様は家具のしつらえがとてもお上手で、空間をすっかり使いこなしておられました。
2階ロフトへの階段も緩やかで年を重ねても負担なく昇り降りすることができます。
「陽の木の家」では照明の標準個数は少なめに設定しています。
明暗は好みによって分かれるというのも理由ですが、実は少ない方が広さと情緒を感じられる、健康面にもいい影響があるというのが理由です。
天井高を下げて影を近くし、必要最低限の灯りで陰影をはっきりさせる。すると空間が立体的になり奥行きが感じられ、小さな家でも広く感じることができるようになります。
また夜に家中を明るく照らすのは睡眠導入の観点からもおすすめできません。夜は目を休め、早く寝て朝早く起きる、これが健康に一番で、木の家を求める方におすすめな暮らしです。
とは言え夜が不便になると感じるなら話は別になります。後日この家で夜の体感をさせていただくことになりました。お邪魔しましたらまたお伝えしようと思います。
目に不調のある方、どこにいても読書や仕事をする方は多めの照明をお勧めしますが、直線的で目に負担のかかるLEDは避けた方がいいかもしれません。
またやみくもに天井にダウンライトを仕込むことも手元が影になり結局不便なことが多いので、この際にコストカットしてしまいましょう。
i-worksの考えからも小型UFOの集合体は避けていく方が落ち着きある空間になるでしょう。
居間との続きの間は畳敷きの落ち着く空間です。
旅館のような広縁からも緑を眺め、お休みの際には障子でプライバシーを確保します。
室内からは植栽の緑・そとん壁・造作庇が目に入り自然の外観も楽しむことができる部屋になりました。
造作した引き戸で居間との仕切りも可能です。
水回りだからシート貼りがいいのか、水回りだからこそ無垢材がいいのか。
肌ざわり、健康面、調湿性、耐久性を重視するならやはり無垢材が気持ちがいいでしょう。
お風呂上りも足裏がすぐに乾き、夏でもべとつかずさらっとしています。杉・桧どちらも快適です。
高知の伐採ツアーにお客様をお連れする際、温泉の脱衣場が梼原杉であることを必ず案内しています。これを体感すればほとんどの方が無垢材の採用になります。
蜜蝋ワックスで手入れするので、子どもたちにも安心して素足でいてもらえます。
この家には便利な収納があります。
掃除機を床置きするとスペースを使い埃もたまる。スティック型になったとはいえ見えない場所へ収納できるとデッドスペースも無くせます。
住まい手様はOMパッシブエアコンのダクトスペースを掃除機収納として利用されておられました。
以前のブログでクリーニング屋さんのハンガーは捨てて、1種類に揃えましょうという記事を書きました。
ついにそれを実践しておられる住まい手様と出会えました。クリーニング店のハンガーは整理して種類と統一させる。
収納アドバイザーも必須としている項目です。やはりスッキリ見えてかさばらず多くの洋服が整っていました。
小屋裏の三角部分の収納は段ボールを詰め込みがち。
これなら取り出しやすく、目隠しもできる。建具の数を減らすこともできて一石三鳥の収納です。
段ボール詰めしてしまうとそこに何が入っていたのかを確認することから始めなければなりません。オープンにしまっていくことの便利さを考えさせられる使い方でした。
【前編】【後編】に分けたご紹介、涼しい夏を迎えられる「陽の木の家」の暮らし、いかがでしたでしょうか。
次の「陽の木の家」の見学会は秋になりますが、またホームページ上でお知らせしていきます。