大阪、枚方市に木の家の注文住宅「陽の木の家」が完成します。
住まいの空間の建坪はなんと9坪。玄関と繋がる納戸を合わせても建坪12坪の小さな家となりました。
伊礼さんのi-works2.0でも小さな家は非常に注目されています。今回は「陽の木の家」バージョン。
建物が小さいと、探す土地は小さく済みます。1坪小さくするだけで100万円単位でコストが抑えられます。
その分オプションコストに充てるのか、その後の暮らしをより充実したものにするのか、
これはソーラーコムが大切にしている40年以上先の人生計画次第ということになるのです。
建物は「陽の木の家」の標準仕様に忠実に、地震に強く、湿気に強く、空気が新鮮な木の家です。
太陽熱暖房のOMソーラーが搭載されていて冬の暖房はこれ1台と、補助的に使う床下エアコン。
夏は壁付けエアコンたった1台ですが、吹抜けを上手く利用するため建物全体が快適になるように計画されています。
見学会は8/28(土)29日(日)、9/4(土)5日(日)の4日間です。
日 程 | | 2021年8月28日(土)、29日(日)、9月4日(土)、5日(日) |
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時 間 | | 11:00-16:00 |
場 所 | | 枚方市(詳細はご予約後) |
交 通 | | 駐車場あり(電車は京阪「枚方市」駅より) |
35坪の敷地(角地)に、住まい空間9坪、玄関・納戸3坪「小さく建てる」家が完成しました。
この小さな家の設計のポイントを解説します。
使い勝手の良い居間続きの和室は、来客・子育て・くつろぐ場、とても重宝します。
小さな家では、リビングと畳の部屋を繋ぐと小さくても広がりが生まれ「狭さ」ではなく「落ち着き」に変わります。
この家でも、わずか9帖のLDKに約5帖の和室を繋げ、広がりを見せています。
リビング・ダイニング・キッチン・階段室合わせて9帖のコンパクトな空間。
小さな家では中々計画しづらい吹抜けもしっかりと作り込んでいます。
低く抑えられたキッチン・ダイニングの天井、小屋裏まで見上げられるリビング上部の吹抜け、この面積な同じ4.5帖とされているため、心地よさが生まれています。
LDKが9帖でも狭さを感じないのは、この約5帖の和室と繋がっているためです。
「お風呂もワンサイズ小さくていい」「収納も大容量はいらない」「間仕切りも最低限でいい」と、不満の無い程度に我慢をしていくと、予算内に生涯安心できる家が建てやすくなっていきます。
小さな家と言いながらも、きちんと必要なものがあり、玄関と繋がる4畳半の納戸を設けることで収納への不安も解消されているのです。
2階の機能もとてもシンプルです。大きなフリースペースと子供室を一体化させた9帖の空間と4.5帖の寝室だけです。
収納は玄関と繋がる納戸にひとまとめにしているので、家事動線もスムーズ。洗濯物は吹抜け空間で一気に乾かすことができます。物を多く持たないことで、土地建物にかかる費用の数百万円を節約できている印象です。
個室と廊下が好きな方は、ここから間仕切りを起こせば最大3部屋にすることもできるので4人家族でも十分可能です。
夏は吹抜けと階段室から冷風が、冬は窓のそばの床吹き出し口から太陽熱の温風が柔らかく吹き上がってきます。
大きな吹抜けを介して家じゅうに柔らかな空気が流れているので、一年中暑い寒いのストレスを感じることはありません。また空気が緩やかに動き続けることで淀むことなくいつも新鮮。湿度も無垢材によってコントロールされ、とにかく快適です。
吹抜けがあっても、家じゅうを空気が動くため、昔の家のように寒くなることもありません。空気が動き、調湿がされている空間なので吹抜けで洗濯物が何度もカラッと乾きます。サンルームも不要、ベランダも不要、小さい家には必要な考え方になるのです。廊下を作らず、2階の間仕切りが最小限に抑えられていることも空気にとってはいい要因です。
収納を各所に配置するのではなく、納戸一か所にまとめることができたため、プランがスッキリしています。
家事の時短効果もあり、家族が必要なものは自分で取りに行く、片づけることができると、家事は楽になるのです。
また22坪とコンパクトな家は、移動と掃除がとにかく楽になります。
狭さというストレスを感じることはほとんどないと思います。
光熱費は安く、手入れも楽、移動も楽、土地代も建物代も安いから、質を上げることができる。
そうして小さなi-worksや「陽の木の家」は出来ていくのですが、今回は、その質を上げることも最小限に抑えられ、「安くいい家に住む」お手本のような家になりました。