社長の豆知識《OMソーラーシステム 価格・詳細》

※2017年9月27日追記・一部加筆  

※2019年4月5日追記・一部加筆 

 

OMソーラーの価格に対しての考え方

OMソーラーの価格は高いって思われますか?

以前は車の1台分なんていい、いろんな車がある訳ですが、それだとやっぱり高い・・・?

でも、本当はそれほどでもないんですよ。

OMソーラーシステムは、その名の通りシステムなんです。

建築の構造と一体となった部分の価格も含まれています。

ひとつの機械設備ではなく、住まい全体の機能を向上させるシステムなんです。

単にハンドリングボックスや集熱ガラスが付いていれば、OMソーラーの家という訳ではありません。

住まい全体の断熱性能の向上、気密性能の向上、遮熱を考え、光と風を無駄なく利用すること。

このように、目に見えない空気と熱を設計することで、初めてOMソーラーシステムが機能するパッシブな住まいになります。

ですから、家自体の性能・品質が向上し、付加価値が上がる。

これって、安心な家づくりにには欠かせないことですよね。

そして私の考えるOMソーラーの最大のメリットとは、実は、冬の室内の換気が窓を開けずにできること!

室内の換気は、健康住宅として欠かせない条件だからです。

屋根面で集熱が始まると全自動で暖気が床下へ送られる。太陽なのでコストはタダ同然。写真は室温が十分に満足しているので給湯に回している。

冷える窓辺の床に必ずガラリを設けここからじんわり暖気が吹き上がってくる

 

OMソーラーの価格

OMソーラーは、ハンドリングボックスやダクト、防風集熱ガラスなどの機械代と材料代はリーズナブルな軽自動車くらいの価格になります。

残りは家の性能・付加価値アップにかかる費用という訳ですから、OMソーラーシステムの家は決して高くないんです。

システム全体の価格は、床暖房と換気ができる機能で120万円前後から。

床暖房・換気に太陽熱利用給湯機能が付いて190万円前後からとなります。

なぜ「前後」なのかと言うと、家の大きさに応じて屋根に載せるパネルの量や、適切な風量が家全体に行き渡るようにハンドリングボックスの大きさなどが変わってくるからですね。

でもそれは2018年頃までの話。

この価格の出費をためらってしまうほど、今のご家族は厳しい時代に突入しているのです。

もっと格安に、夏涼しく、冬暖かい全館空調を取り入れる方法が登場以来、大人気です。

パッシブエアコンの価格へ(ページ内)

 

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OMソーラーはなぜ「太陽の熱」なのか

OMソーラーシステムは、太陽の「熱」をそのまま暖房や給湯の「熱」として使います。

これについて、「なぜ熱としてしか使わないの?」と思う方がいるかもしれません。

実は、家庭内で使うエネルギーの半分以上を占めているのは暖房と給湯です。

もちろん地域や暮し方によって異なりますが、暖房は秋口から春先まで、給湯はほぼ毎日と、一年を通じて大量のエネルギーを熱に変えて消費しています。

同じ「熱」なのですから、太陽熱がエネルギー源とすれば、これらの多くをまかなうことができるのです。

そもそも、住宅で私たちが必要とする温度はそれほど高くありません。

暖房なら20℃程度、給湯でも40℃そこそこあれば十分です。

これらは、きわめて低レベルな熱エネルギーということが言えます。

この程度の温度をつくりだすために電気やガスのような大きな力を持つエネルギーを利用するのはもったいない話です。

私たちの暮らしの中には、テレビや照明、冷蔵庫などの動力や、料理に使う高温の熱など、電気やガスを必要とする場がたくさんあります。

だからこそ、電気やガスにしかできない仕事には電気やガスを、太陽熱でもできる仕事には太陽を、というような、用途に応じたエネルギーの使い分けが大切だと考えています。

小屋裏に設置するハンドリングBOXは隠して、小屋裏をスッキリ見せる。

屋根面のパネルは太陽光ではなく太陽熱。薄くシャープなデザインで外観を損ねない

 

 

OMソーラーの「パッシブ」という考え方

自然の力を取り入れて、快適な生活を送るための考え方の一つに「パッシブ」という言葉があります。

英語表記は「passive」

アクティブの反意語で、「受動的」と訳し、「熱や力をそのまま利用し、環境を汚さない」という意味があります。

具体的には、風の力を利用して走るヨットや、人間の力で走る自転車はパッシブ。

モーターボートや自動車などのように、機械の力を利用して走るものをアクティブと考えます。

乗り物に限らず、打ち水をして涼を得たり、昼間干した布団で夜暖かく寝るのもパッシブのあり方です。

こうした考え方は、「パッシブは、技術の進化を否定して、昔の生活に戻れということ・・・・・?」と思われるかも知れませんが、そうではありません。

パッシブとは、自然とより深く関わることによって得られるものを大切にした方が、機械や化石燃料に頼るよりも心地良い暮らしができるという考え方です。

 

 

OMソーラーの暖房と普通の暖房との違い

 OMソーラーシステムの暖房は、一般的な暖房と比べて、どこが違うのでしょうか?

よく「やわらかな」「陽だまりのような」暖かさに例えられます。

この表現には、単に「太陽を利用しているから」というだけでなく、大きな理由があります。

それは、床下に「蓄熱」しているということ。

暖かい空気を直接室内に吹き出すのではなく、いったん床下に蓄えます。

太陽の熱を床下空間にまんべんなく行き渡らせることで、家全体を床から暖めることができ、部屋ごとの温度差が生まれにくくなります。

また、低温の太陽熱で間接的に部屋を暖めるため、やけどをしたり、廊下やトイレで極端に寒い思いをすることもなく、家全体をほどほどの暖かさに保つことができます。

また、昼間ためた熱を翌朝にかけて少しずつ使うことから、部屋と部屋の温度差だけではなく、時間の経過における温度差が少ないのも特長の一つ。

一日の温度変化がなだらかで、室温が急激に下がることがありません。

こうしたOMソーラーシステムの暖かさは、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、家全体をほぼ均一に、そして温度変化を小さく保つことは、実際に生活をする上では、とても快適なことです。

これを、太陽の力と建物の工夫で無理なく実現しているのです。

 

 

2019年、最も採用されている「OMパッシブエアコン」その価格は…!?

ここまでOMソーラーのいいとこを挙げてきましたが、雨の日や曇りの日は動かず、暖気を取り入れることができないので弱みでした。

1日くらいなら基礎内が暖められているのですが、2~3日太陽のない日が続くと結局暖房器具に頼らざるを得ません。

そこで、パッシブの考え方を取り入れた、全館空調システム「OMパッシブエアコン」が登場しました。

簡単にご説明すると、小屋裏に特殊な大きなエアコンをたった1台設置して、暖気は床下へ送り、冷気は天井から吹き下す、自然の考え方を取り入れたエアコンシステムです。

価格はなんと90万円、個室にエアコンを4~5台設置すると器具と工事込みで近しい額になってしまいます。

このパッシブエアコン、室内に壁付けエアコンが飛び出てくることもない、室外機がずらりと並ぶこともない、デザインされた木の家との相性がとても良いのです。

気になる電気代も、一般家庭よりも遥かに安くなることがわかっています。

最大の魅力は24時間365日緩やかに回しっぱなしで、電気代も安く、何より常に空気が動いているため籠らず新鮮、直接体に硬い風が触れることもなく快適に暮らせるという点です。

冷気は天井から吹き下す。直接の風が体に触れないのでとても心地がいい

小屋裏には大きなエアコンが1台。各部屋の天井と基礎内に張り巡らされるダクト

小屋裏の反対側は自由に広々使えるスペースにできる

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