【池田市】陽の木の家 25坪のかわいい家

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【池田市】陽の木の家 25坪のかわいい家

見どころ

池田市に完成した25坪のかわいい木の家。いつもは見どころや心地よさをご紹介するのですが、今回は施主様に書いていただいた家づくりストーリーを読みながら写真でご紹介していこうと思います。

これから建てる方にはとても参考になるところがありますのでぜひ最後までお読みいただけると嬉しく思います。

それではお施主様の語り原文そのままにお楽しみください。

「縁」を大切にして始まった家づくり(家づくりのきっかけ)

子供が生まれてから、生涯、賃貸に住むかどうかを検討していたところ、祖父母が住んでいた土地を売却する話が舞い込んできたのがきっかけです。

駅からの距離や土地条件が希望とはそぐわなかったため、他にもいろいろな土地を探してはいましたが、結局希望通りの土地には出会えませんでした。

そのまま賃貸でその時々にあった条件のところに移り住むことも考えましたが、一生涯で家に使うコストを考えると賃貸より自分たちの住みたい家を建てるほうが良いという結論に至りました。また、祖父母の土地で家を建てることが祖父母や親にとっても良いのでは?と思い、そこでできる理想の家づくりを考えるようになりました。

 

見学会で一目惚れ(工務店選び)

いろいろな工務店の完成見学会や勉強会に参加しましたが、なかなか「ここ!」と思える工務店に出会えませんでした。そんな中、図書館でたまたま手に取った伊礼智さんの『「小さな家」70のレシピ』という本に感銘を受け、こんな家に住みたい!と思い、伊礼さんのおうちを大阪で建てられる工務店を探したところ、ソーラーコムさんをインターネットで見つけました。

そして、初めて行った和歌山県の見学会で一目惚れ。

ソーラーコムさんが建てるおうちに住みたいと思うようになり、そこから勉強会や他の見学会にも何度か足を運ばせていただき、親身な対応や相談のしやすさがとても心地よかったので、ソーラーコムさんでお願いすることに決めました。


施主様が参考にされた伊礼さんの名著。これをどう採り入れていくか、人生計画と密接に考えることが重要だ


ご見学いただいたi-works1.0。そとん壁の外壁はこの頃から楽しみにされていた

 

最も大切なことは“家族の健康”(打合せなどの思い出)

大貴さんの勉強会で、他の工務店さんでは聞けない家の話がとても印象的でした。他の工務店では良いとされているものが実は身体に悪かったり(例えば断熱材のグラスウールとか)、耐震についてはハウスメーカーや他の工務店では耐震等級の等級ランクばかりを主張することが多いですが、そもそもの構造や仕組みが大切だということ(とくに目からウロコだったのが長ほぞ込み栓のお話!)を教えてもらいました。

また、家づくりはついつい見た目やデザインを重視しがちですが、この勉強会を聞いて家づくりの最も大切なことは“家族の健康”であるということに気づかされました。

完成見学会では低い天井の心地よさや、家全体に温度差がない全館空調を体験しました。そしてなにより外観のかっこよさや無駄のない間取りにいつも感動し、行けば行くほどソーラーコムさんの家が好きになりました。

設計契約においては、こちらの生活習慣や家づくりのこだわりポイントをシートにまとめ提出したところ、1番初めに提案していただいた間取りがドンピシャで、あまりに理想通りすぎて心がワクワクして感激したことを覚えています。(社長、ありがとうございました!)


勉強会は偏ったネットの情報を整理するために開催している。家は健康で長持ちするかどうかを基準に考えている


構造も素材も長持ちをするものを選ぶ。次の世代に負担のないような家を残すことができる


ソーラーコムではいきなりプランを描くことはしない。人生計画や頭の中にある理想を徹底的に書き出すことがスタートになる

 

「一番のお気に入り」 と 「一番のこだわり」(設計中のこと)

最初にご提案いただいた間取りから大きな変更はそこまでなかったですが、私たちの細かい要望や変更の希望を伝えただけで即座に図面に反映していただき、より理想的な家になりました。

最初のご提案の中で1番気に入ったのが「玄関土間」。趣味のキャンプ用品を入れられる大容量の収納、また自転車も入れられるので雨でも気にしなくてすみます。こんな発想は私たちにはなかったのでとても実用的で生活のイメージが湧きました。


目に入る外観は玄関ドアではなく製作された土間引き戸


引き戸を開けると雨に濡れない半外空間へ。花粉・ウイルスもここで払って帰宅する


土間収納は建具で隠す収納に。反対側には自転車を停めることができる


雨具、キャンプ道具、ゴルフバッグ、工具何でも仕舞える便利な土間になった

こちらからの要望で、祖父母が大切にしていた1枚板のテーブルをどこかに活かせないか?と相談したところ、玄関の踏み台とロフトのカウンターに取り入れていただきました。祖父母や親も思い入れのあるものを活用することでさらに愛着がわきそうです。


式台に使われた一枚板。並んで靴が履ける安心の玄関に


小屋裏ロフトの書斎。一枚板でのリモートワークが楽しみに

1番こだわったのはロフトのスペースです。もともと将来子供部屋にするためのスペースでしたが、天井の低さを考えたときに和室にしたほうが心地よく過ごせるのでは?と思い、社長に相談したところすぐに変更に対応してくれました。ここでテレワークをしたり読書をしたりすることを想像すると1番好きな場所になりそうです。


2階リビングの吹抜けから差してくる灯りが間接的で籠り感が出る


小屋裏は畳。ここでごろ寝ができるのが魅力


コーヒータイム、晩酌、テレワーク、お昼寝、ここでたくさんの時間を過ごしたい


手摺本棚にはかなりの冊数を並べることができる

クロスや外壁、照明などの細かな決め事は、もともとソーラーコムさんが標準としているものがとてもセンスが良いので特に迷うことなくとんとん拍子で決めることができました。

 

コスト・便利さ・デザイン・性能・心地、どれを取るか(見積もり・予算について)

最初にご提示いただいた見積から、最終的にそこまで大きな誤差はありませんでした。(造作などの要望もたくさんお伝えしたので、正直、最終見積はドキドキしました。笑) 予算内でおさまるように、クロスや水回りの設備など予算と機能を天秤にかけて現実的なアドバイスをしていただけたおかげだと思います。


キッチン背面のカップボードは製作に。引き出しの取っ手はこだわりの真鍮


洗面周りの収納棚は高さがあってかなりの要領に


3帖のウォークインクローゼット。玄関・寝室と隣接しているため外着で2階リビングに上がる必要がない

 

自分たちに合った家づくりの進め方(工事中の思い出)

地鎮祭や上棟式など今まで経験したことのない行事を体験できたことは子どもにとっても家族にとっても良い思い出です。 家が近かったため、何度も工事現場に伺わせていただきました。 本物の木の香りや、行くたびに家の顏が変わっていくのを見て、毎回とてもワクワクしました。 実際に工事中の現場で打合せをして、コンセントの位置や照明の位置、スイッチの場所まで細かく確認をできたことがとても良かったです。 また、現場で気になったことを相談した際、すぐに回答があったこともありがたかったです。 建ててか


長年生産者の顔の見える家づくりを続けてきた。産地へ訪れる日が早く戻ることを願っている


検品の様子。構造の無垢材を一本一本丁寧に扱っている


製材所のウッドチップの山。こどもたちも大喜びの伐採ツアーの復活はいつになるだろう

 

安心できる打合せ、感謝できる現場(現場で感じたことやエピソード)

こちらからの要望や相談に対して、すぐにNOと言わず耳を傾けてくれる姿勢はすべてのスタッフさんに一貫していたなと感じています。

ショールーム見学に同行していただいた際には、私たちのかわりに質問や確認をしてくださったり、そのメーカーのスタッフさんが席を外している間にも分かりやすく丁寧に説明していただいたりしました。また、メーカーのスタッフさんの説明を聞いている間、子どもをあやしてくれたこともとても印象に残っています。おかげで、集中して説明を受けることができ、即決できました。(花田さん、ありがとう!)

大工さんや職人さんは現場に伺った際、嫌な顔をせずご対応いただきました。実際にできた家や造作物を見てイメージ通りにつくっていただいた大工さんや職人さんには感謝しかありません。

 

同じ空間にいても、思い思いの時間を過ごすことができる(もうすぐ完成)

無垢の木の家で生活することを想像すると、家族がみんな笑って過ごすイメージしかわきません。(笑)

1階では庭で子どもと遊んだり植物に触れたり。2階では友達を家に招いておいしいごはんを食べたり。ロフトの和室では子どもと絵本を読んだり、コーヒーを飲みながら読書をしたり。思い思いの好きな時間を過ごすことが楽しみです。

夫は出張が多いですが、この家に住むと出張の回数が減りそうです。(笑)

また、今の家で不快に感じている「お風呂あがりの寒さ」「エアコンの風」「空気の乾燥」「収まりきらない収納」などがこの家に住むことで解決されることにも期待しています。

子育てでは、これまでは足音などが下の階に響かないかと気にしていましたが、これからは裸足でたくさん駆け回って体を動かしてほしいなと思います。

健康面においては、これまでエアコンや乾燥で体調を崩すことがありましたが、無垢の木や全館空調で家の空気を管理することができるので、体調面の変化が楽しみです。

最後に、ソーラーコムさんとの家づくりの時間は本当に楽しかったです。こんな素敵な家を作っていただきありがとうございました。これからも末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。


空気の流れがデザインされた家なら1階のトイレも廊下も玄関もとても暖かい


低く抑えた天井で過ごす食卓。勾配天井の見える吹抜けとのバランスがいい


使いやすい製作カップボードのあるキッチン。水回りの隣にあるから家事動線も期待できる


三方が古家に囲まれ視線の抜けが難しい条件だった敷地。その中でも夏の日射遮蔽、冬の日射取得を考慮した

今回は少し違った完成ページになりましたが、いかがでしたでしょうか。

完成間際に家づくりを振り返るようにお書きいただきました。

私たちソーラーコムスタッフもこの家づくりストーリーを読ませていただくのが大きな楽しみになっています。

これからも末永いお付き合いをよろしくお願いします。

完成写真をもっとみる(建坪9坪の家)

 

建物概要

設計・施工 設計・施工:ソーラーコム
建物概要 工法:在来軸組工法
敷地面積 108.32㎡(32.77坪)
建築面積 39.49㎡(11.95坪)
1階工事床面積 39.49㎡(11.95坪)
2階工事床面積 39.49㎡(11.95坪)
延床面積 95.89㎡(29.06坪)
外装 外壁材:そとん壁スチロゴテ仕上げ
木塀・デッキ(イペ材)
内装 主要構造材:梼原杉・桧
床材:梼原杉(特一等)
内装:エコクロス
サッシ:アルミ樹脂複合
浴室:フルユニットバス
完成 2022年2月
システム 全館空調「パッシブエアコン」