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【三島郡島本町】 陽の木の家 ご夫婦で暮らすシンプルなお家
2023年9月、大阪府三島郡島本町に完成した夫婦で暮らすシンプルな木の家。
i-works1.0よりも一回り小さな3.5間角(6,370×6,370)に3帖の畳の間をプラスした、延床面積20坪の中で最小限、かつ十分な機能が揃った陽の木の家をご紹介いたします。
計画前から「陽の木の家」の大きな家も小さな家もご覧になられ、広さの感覚を養い、小さく建てて質を上げるという選択をされました。
限られた予算の中で、価値観を丁寧に整理された建物になりました。
ソーラーコム標準の1.0坪の玄関を1.5坪にすることで、大容量の収納を確保しました。
玄関土間と板間のどちらからも収納できるようにし、土間側には傘掛けや壁に埋め込んだポストからの郵便物も入るようにし、
板間側からはコートなど衣類も掛けれるような収納にしました。
収納の反対側には、簡易的にモノを置いたりできる小さなカウンターを設置し、その下には印鑑や鍵などをさっと出し入れ出来る小物入れを採用しました。
定番の階段吹き抜けを使って省スペースのリビングに。
階段下のカウンター収納には、お気に入りのレコードを収納します。
また、コンパクトな空間を窓で繋ぎ、階段を含めた6帖のリビングが広く感じるよう、大きな1枚のスライディング窓で4㎡ほどのデッキに繋ぎ、豊かな空・景色を望めます。
また、大屋根の軒を1.5m程出し、ウッドデッキが縁側空間のようになります。
お風呂のサイズはソーラーコム標準の1616サイズから1216サイズに小さくし、その分を洗面脱衣室を大きく取りました。
キッチン側と洗面側の両面使いが出来る造作家具もこだわりの一つです。
ダイニングに続く間として3帖の畳の間を設けました。
「将来1階で寝るだけなら畳3枚で十分」、「足を伸ばせるように押入れは吊収納をしよう」、「16帖のLDKに繋がる空間だから小さなお籠り空間でいいよね」、そんな風に小さな居場所をつくるように広さを整理していきました。
個室を整理してフリースペースは開放的にしました。
夫婦の個別書斎は無しにして、吹き抜けに面したスタディコーナーが共有のスペースとなります。
1Fダイニング横のカウンターとは気分を変えて事務作業をしたり、時には珈琲でも淹れてご夫婦での会話を楽しむ場所になるのでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
下記の読み物も設計の参考にしてみてください。
設計・施工 | 設計・施工:(株)ソーラーコム |
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建物概要 | 構造:木造2階建て 工法:在来軸組工法 |
敷地面積 | 98.33㎡(29.74坪) |
建築面積 | 48.85㎡(14.78坪) |
1階工事床面積 | 45.54㎡(13.78坪) |
2階工事床面積 | 24.84㎡(7.51坪) |
延床面積 | 70.38㎡(21.29坪) |
外装 | 外壁材:そとん壁スチロゴテ仕上げ 木塀(イペ材) |
内装 | 主要構造材:梼原杉・桧 床材:梼原杉(特一等) 内装:和紙、エコクロス サッシ:アルミ樹脂複合 浴室:フルユニットバス |
完成 | 2023年9月 |
システム | 全館空調「パッシブエアコン」 |