【箕面市】おとなの終の棲家

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【箕面市】おとなの終の棲家

見どころ

ソーラーコムのたんぽぽ通信にも掲載されているお施主様の家づくりストーリーとともにご覧ください。

自然素材を使った家に住むということ、終の棲家のこと、多種多様な趣味のお部屋のこと、これから家を建てられる方にもご参考にしていただけることがあると思います。

(以下、お施主様の原文まま)

「住宅を注文する」

詳しいことは省きますが、家族や私自身に色々なことが起こり今後の生き方を考えることになりました。
その考えのひとつとして家を持つことがありました。
住宅を注文する場合には、どこに建築設計や施工をお願いするかが大きな問題であると思います。
しかしながら、私には簡単でした。
詳しいことは少し省きますが、おそらく二十年以上前だったと思います。ソーラーコム川口さんから「自然素材を使い、環境配慮を最大限に活用した住宅建築をすることにしました」との話をお聞きしました。その時から今まで川口さんには何も伝えておりませんでしたが、自分の家を注文する時には川口さんにお願いしようと決めていました。
そこで家を注文することを決断した時、川口さんに相談することは当然のことでした。


ソーラーコムの木の家は無垢材の現し。天床壁天井すべてに、今もなお呼吸している原木のままの木材が使われている。


ソーラーコム標準仕様の外壁はそとん壁。火山灰のシラスが使われた自然のままの左官壁。

「どのような住宅にするか」

私も気が付いたら人生も終盤となっておりました。
そんな私が望む家は一般的によく言われている「終の棲家」でした。
“終の棲家でした”と、なぜ過去形にしたのか。それは終の棲家とは無駄を省いた気持ちの落ち着く静かな空間ではないかと思っていました。
しかし、現実に建てた家がどうなったかというと、私の思う終の棲家とは正反対の家族の趣味をすべて実現できる機能満載の家となりました。
このような表現をすると希望とは違うような印象を与えるかもしれませんが、結果的には私たちにとっての最高の終の棲家です。
これは、私たちの希望を徹底的に聞きながら話し合いを重ねて、本当に欲しい住宅を建てるというソーラーコムさんの基本的な考え方の結果であると思います。
具体的には、建築する土地の選定の段階から深く関わって頂き、その土地でどのように生活したいのかを詳しく聞いていただけました。
そして、希望をすべて実現するように最大限の工夫をして設計・施工に取り組んでいただけることによるものと思います。
このような、家づくりに対する姿勢が家族の希望が全て叶う新しい形の“終の棲家”として完成しました。


とことんご要望を擦り合わせる設計打合せを何十年を続けている。時には注文住宅、時には提案住宅として、要望と推奨の間を取って進めていく。


今回は土地に対して建物を45度振った配置。ゆとりのできる空間に山採りの緑やデッキ、外テーブルで憩いの場が作られた。

「趣味の家とは」

家族の趣味をすべて実現できる家とはどんなものなのかを少しだけ紹介させていただきます。

 星空を眺める屋上がある。私の好きなこととして星空を眺めることがあります。
決して天体観測などという高尚なものではなく、何も考えないで星空を眺めます。
屋上を作ることは、防水工事等の建物にとって難しい部分もありますが、良い形に施工していただけました。

 音楽を楽しめる部屋がある。楽器を楽しむための防音室です。外部に音が漏れることを気にしないで良い部屋は夢でした。
私たちの家は全館空調の家をお願いしました。そのため空調のための配管と防音は配管から音が漏れるため相性がよくありません。
そこで、防音室のみ独立の空調を採用することで解決していただきました。

 絵を描く部屋がある。アトリエです。絵具の匂い防止の換気扇、用具洗浄用の洗面、作品搬出用のために床面開口部を設けています。
また、どうしても絵を描く場合には部屋が汚れます。
よって、壁にはクロスを張らずに見た目の良い建材をそのまま内貼りとして採用し、汚れても良いような部屋にしていただきました。

 リビングにペット専用の部屋がある。我が家には犬がいますが、何でもかじり何でも食べてしまいます。
対策として丈夫な建材で部屋の壁を覆うように施工していただきました。

以上のような趣味的な部屋だけでなく、家事導線が工夫された玄関からパントリーを通りキッチンまでいける間取り。
来客用玄関と家族用玄関を分割し来客部分は散らからず家族部分は乱雑でも隠される間取り。
また、家事室を作り洗濯物など散らかりやすい物を一部屋にまとめ整理しやすくする。
このような工夫により家事を最小限にしながらも丁寧な暮らしを実現した上で、自由な時間を最大限確保できる家でもあります。


こだわりの家事動線。時短と収納の両面で活躍してくれる間取りとなった。


リビング続きの和室も、大切な機能を持たせた空間のひとつ。ご要望に合わせて4帖半、3帖、2帖と使い分けている。

「感謝しかありません」

 最後にはなりますが、私たちの家を作ることに関わっていただきました全ての人に深く感謝いたします。
特に川口さん、土居さんには私たちのわがままな希望を実現していただきましたことには感謝しかありません。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。


深く軒の出た縁側。エボニー色で落ち着いたトーンに。

 

建物概要

設計・施工 設計・施工:(株)ソーラーコム
建物概要 構造:木造2階建て
工法:在来軸組工法
敷地面積 216.85㎡(66坪)
建築面積 77.84㎡(23.55坪)
1階工事床面積 77.84㎡(23.55坪)
2階工事床面積 77.84㎡(23.55坪)
延床面積 155.68㎡(47.09坪)
外装 外壁材:そとん壁スチロゴテ仕上げ
内装 主要構造材:梼原杉・桧
床材:東濃桧(上小節)
内装:和紙、エコクロス
サッシ:アルミ樹脂複合
浴室:フルユニットバス
完成 2024年12月
システム 全館空調「パッシブエアコン」