無垢の木は人が本能的に心地いいと感じます。暖かく涼しい環境で、子どもたちは年中半袖裸足で寝転び、赤ちゃんも安心してハイハイできる家、からだにいい木のおもちゃではなく、家全体がそうであってくれます。また大人にとっては健康寿命に直結します。
視覚 | 木目のゆらぎが心を落ち着けます |
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嗅覚 | 人も物も木の香りに包まれます |
味覚 | 赤ちゃんが誤って口にしても安心な材料でできています |
聴覚 | 湿度調節によって起こる「パキッ」という音で呼吸する家を感じさせてくれます |
触覚 | 触れて温か、柔らか、滑らか、それが自然素材の家です |
構造や目に見えない壁の中も呼吸する自然素材を使います。有害物質は限りなく少なく、工業製品のように性能が劣化することもありません。常に生きた木が家族を守ってくれます。「見学会に来ると子どもの鼻炎アレルギーがピタッと止まるんです」と皆さんおっしゃいます。
最近では、全館空調とのセットで、花粉・ウイルスなどのアレルギー物質を家全体で除去しれくれる空気清浄機能も登場して、これからの時代、たくさんの時間を家で快適に過ごすことができるようになりました。
某有名量産家具には、有害物質を発散する材料に一切の規制がかかりませんので、新築の家具選びには使い所と量に気を付けなければなりません。
家のどこにいても温度差のない暮らしは本当に快適です。「陽の木の家」は目には見えない風がデザインされています。壁付けエアコンとは違い、風はどこからきているのかわからない程柔らかく、まるで空気の衣を身にまとっているかのような心地よさがあります。
床・壁・天井の無垢材が湿度調節してくれ、空気が常に動き新鮮、「暑い、寒い」「ジメジメ、パサパサ」「ウイルス、黄砂、花粉」などとは無縁の暮らしができるようになります。
創業当時からの基本理念です。
家づくりは単に要望を伝えてそれを叶えるだけの作業ではなく、ずっと先の世代まで住み継いでもらえるような、家に対する愛着を大切にしています。お施主様を木材の産地である高知県梼原町にご招待し、伐採体験(実際の住まい手様の家に使う50年生の大木を目の前で伐採するイベント)、森林組合や地元農家民宿の皆さんとの交流を経て、「一緒につくる」を実践しています。
一部のメーカーや設計事務所のように打合せの回数を限定したりすることはありません。何度でも納得のいくまで打合せを行います。見学会、勉強会、建物が出来てきて価値観が変わることもありますから、その都度要望を伺って作り上げていきます。
大切な家を建てる協力業者とチームを組んで進めます。
ソーラーコムが構造躯体で大切にする伝統工法も、それが好きな大工、自分の腕を試すという気概のある大工でなければ務まりません。「自分達の名前は出ないけれど、1つ1つ自分の作品だと思ってつくっている」。これは15年前「陽の木の家」第一棟目を建てた大工さんがお施主様に言った言葉です。今でも一生忘れられないと言ってくださいます。
問い合わせの入り口が憧れの「意匠(デザイン)」であることは多い。その後、理想と現実をどう判断していくかが工務店にとって最重要課題のひとつです。ソーラーコムでは次の5つのバランスを整えて初めて「いい家」であると考えます。
伊礼智さんの「i-works」でも取り組んでいる伊礼設計作法を「陽の木の家」にも取り入れ、意匠性の向上を図っています。
梁・柱・天井に木を見せる現しの仕上げ(真壁)、逆に構造は見せずにデザイン性を向上させる仕上げ(大壁)はどちらも可能です。
断熱気密、耐震、耐久性など、建築はひとつの要素が満たされているだけではいけません。逆に言うと、例えば断熱の数値が、ある会社のそれよりも低いからと言って安心安全快適が劣ることにはなりません。
数値を無理に上げるのではなく、それを補完、或いは上回る措置を他で取ってあげると、適正な価格で実生活に則した快適な空間をつくることができます。
居心地も他の要素と密接です。「陽の木の家」の住まい手は「唯一の悩みは、来客がなかなか帰ってくれないことです…」と言うほど、無意識レベルで居心地の良さが証明されています。
伊礼さんもおっしゃる「家族がひとつの空間に居ながらもプライベートを感じられる”居場所”をつくる」ということも居心地に繋がります。
「便利」という言葉に置き換えられます。関西の地域性を大切にしなければなりません。家に限らず実際に物を手に入れた後は「カッコ良さよりも便利さ」とおっしゃる方が非常に多い地域性だと感じます。雨の日に、自転車に傘を固定して乗るくらいなら濡れた方がマシだと関東の人から何度も聞いたことがあります(笑)
家と暮らしにとって「便利」は、何事にも代えがたいものであるということも十分に理解して家づくりを進めています。
計画した家が予算内で建つのかどうか。ここが最も大切なところです。ソーラーコムでは、いきなりプランをしたり、土地から探したりはしません。
初めに土地から探してしまうと、余った予算で建物を建てなくてはなりません。夫婦どちらかに我慢が生じてしまうので、土地に対してよほどの条件が無い限り、順番はまずは希望の建物(=工務店を決める)ということになります。
このように、理想と現実のバランスを上手くとって建てられたのが、ソーラーコムのモデルハウスです。基本設計は伊礼智さんにお願いしました。煌びやかなモデルハウスではなく、実際に住んでいる暮らしが見られるようになっているのでぜひお越しください。
「良いものを適切でリーズナブルな価格で、健康によい家をお客様にご提供する」
この価格に対するコンセプトもずっと変わらずに持ち続けています。
「陽の木の家」は建物の大きさに応じて標準プランを決めています。そこから増えたものはオプションでシンプルに記載していく方法なので、増減がとても管理しやすい見積もりになっています。
木材1本、金物1ケまで表記されるような見積もりではなく、何処の何が増えたのか、一目瞭然で理解できるのも大切な「一緒につくる」というコンセプトです。
一部のメーカーの言う坪単価の考えはどこまで含むかの定義がなくとても危険です。例えば、単純に床面積を増やしたいだけの要望であるにもかかわらず、一家に一台あればいい単価の高い水回り設備なども含めた坪単価を掛けられることがあります。これでは不公平です。
ソーラーコムでは、家に一つあればいい設備関係は「固定費」とし、実際に床や部屋を増やすのに必要な費用を「変動費」として、これを面積に掛ければいいだけの正直な見積もりにしています。
同じ木の家を語るメーカーや工務店の中にも、決して身体に良くない接着剤を使った「集成材」を主として使う会社があります。集成材のメリットは「安くて強い」。しかしそこには国産無垢材が持つ「丈夫で長持ち・健康」という観点は見落とされがちです。国産無垢材を「高くて弱い」とデメリットとして挙げる会社は、「高い仕入れルートしかない、強さが出ない森の木」を使ってしまっているからです。
ソーラーコムの木材の故郷のように、審査の厳しいFSC森林認証を取得し、強度と耐久性をしっかり出せる無垢材は日本にいくつもあるのです。生産者のたゆまぬ努力によって、あらゆる中間コストがカットされた、産直の良い物を安価で仕入れることができるようになるのです。信頼関係で結ばれた木材の供給元と工務店の関係をつくっているか、が安くていい物を手に入れるときの重要ポイントになります。
基礎
ベタ基礎
一発一体打ち工法
※シロアリを木材や薬剤に頼らず完全にシャットアウトする構造
工法
木造在来軸組工法
+α
長ほぞ込み栓伝統工法
主要構造部
梼原産杉・桧
(FSC森林認証)
計算
許容応力度計算法
床
梼原産杉(特一等材)
壁
エコクロス・和紙
天井
無垢材現し
断熱
羊毛断熱
サッシ
アルミ樹脂複合サッシ
外壁
スーパー白洲そとん壁
屋根
ガルバリウム鋼板
サッシ
LWスライディング(LIXIL)
同、木製通風ガラリ戸
空調
OMパッシブエアコン
内壁
湯布珪藻土、中霧島壁
玄関ドア
木製玄関引き戸
(ユダ木工)
浴室
ハーフユニットバス
雨樋
ガルバリウム雨樋
断熱
セルローズファイバー
床
杉/桧(上小節材)
家具
照明/
ダイニングテーブル等
室内ドア
造作建具
ソーラーコムの家づくり勉強会では、この仕様に決めている理由、安心安全快適が「長持ち」するための判断基準をお教えしています。ここには記載しきれない「目に見えない部分」が「長持ち」するための必要事項も全てお話しています。
数値ばかり高くてシックハウスになる家や、地震で怖い思いをする家にしないための、誰も教えてくれない知識です。